FEATURE

道具が可能にする新しい旅2
- BORDERLESS -

DECEMBER 6, 2016

自転車で街を抜け出し、
山を駆け、川を下る。
ボーダーレスな旅に出る。

金曜日の午後遅くに自転車で家を出た。街を抜け出してジープロードへ向かい、誰もいない峠で眠る。翌日もロードとトレイルを繋いで走り続けた。街から山へ、山から町へ。景色は少しづつ変わり続け、いくつ目かの峠を登りきったとき、遂に目指す山が見えた。麓に自転車をデポしてハイクアップ。満天の星空の下で寝た。
翌朝、まだ誰もいない朝の山を一気に駆け下りた。清らかな空気を吸い、川のせせらぎと鳥たちの歌を聴きながら、自分の心と体に意識を集中する。素晴らしい日曜日の朝。僕はゼン・マスターじゃないけれど、彼らの気持ちが少しだけわかった気がした。
再び自転車に乗り、川を目指す。二日間フルに使ってきた体は悲鳴をあげているけれど、多分大丈夫だろう。川に着き、パックラフトを広げれば、あとは川の流れが家に連れ帰ってくれるはずだ。途中で日が暮れてしまったら、どこか適当な河原でキャンプをすればいい。今夜も星空の下で眠るんだ。

PACKRAFTING

いつもの旅にパックラフトを足してみる。
まったく新しい旅が始まる。

パックラフトというこの個性的なボートの特徴は、操舵のしやすさや積載量の多さなど様々あるが、最大の特徴は、やはり常識破りなほどに軽量でコンパクトに畳めることにある。つまり、パックラフトがその真価を最大に発揮するのは、パッキングされている時なのだ。もちろん、パックラフトは単体でも魅力的な船だ。けれど、もっとも光り輝くのは、いつものハイキングに、バイクパッキングに、バックカントリーにパックラフトを足してみるときだろう。そのとき、旅はまったく新しいものとなる。まったく新たな視野が開け、地図の見方が変わる瞬間。最高に面白い瞬間とは、きっとそんな瞬間のことをいうのだ。

ホーネットライト / ココペリ
ココペリ最軽量の静水向けモデル。徹底的な軽量化を図り、本体はわずか2.2kg。それでも最大113.4kgまで積載できる。
(モンベル / 社外サイト

マンタレーファイバーグラス4ピース / アクアバウンド
シャフトにファイバーグラスを使用し、柔らかい漕ぎ味。コンパクトに収納できる4ピースモデル。
(サニーエモーション / 社外サイト

SR-60 / セイルレーシング
フィット感に優れ、フロントには止水ジッパーのポケットを装備。専用のラッシュガードが付属。
(フルマークス / 社外サイト

ラッチ / オークリー
クラシカルなスタイルに先進のスペックを融合。ヒンジ部分に内蔵されたクリップシステムでTシャツなどのネックにかけ止めしておくことができる。
(オークリージャパン / 社外サイト

Z1クラシック / チャコ
チャコの大定番サンダル。太いストラップとグリップ力の高いソールで水辺でも安心。
(エイアンドエフ / 社外サイト

ニンバスサック / シールライン
210デニールのダブルコーティングナイロンを使用し、軽量性と耐久性を両立させたドライサック。
(モチヅキ / 社外サイト

三田正明
/ ライター フォトグラファー

旅好きが高じて山に開眼。国内外の山域をハイクしつつ、ハイキング・カルチャーをジャーナリスティックに伝えている。数年前から自転車にも傾倒し、日本独自のバイクパッキングの方法論を模索中。