FEATURE

道具が可能にする新しい旅3
- BORDERLESS -

JANUARY 25, 2017

自転車で街を抜け出し、
山を駆け、川を下る。
ボーダーレスな旅に出る。

金曜日の午後遅くに自転車で家を出た。街を抜け出してジープロードへ向かい、誰もいない峠で眠る。翌日もロードとトレイルを繋いで走り続けた。街から山へ、山から町へ。景色は少しづつ変わり続け、いくつ目かの峠を登りきったとき、遂に目指す山が見えた。麓に自転車をデポしてハイクアップ。満天の星空の下で寝た。
翌朝、まだ誰もいない朝の山を一気に駆け下りた。清らかな空気を吸い、川のせせらぎと鳥たちの歌を聴きながら、自分の心と体に意識を集中する。素晴らしい日曜日の朝。僕はゼン・マスターじゃないけれど、彼らの気持ちが少しだけわかった気がした。
再び自転車に乗り、川を目指す。二日間フルに使ってきた体は悲鳴をあげているけれど、多分大丈夫だろう。川に着き、パックラフトを広げれば、あとは川の流れが家に連れ帰ってくれるはずだ。途中で日が暮れてしまったら、どこか適当な河原でキャンプをすればいい。今夜も星空の下で眠るんだ。

PACKRAFTING

山でいちばん自由になる方法。
ファストパッキングの旅。

ファストパッキングは自分には縁遠いものだと思うハイカーは多いかもしれない。逆に、ランナーは山で夜を過ごすことに、自分には到底無理だと思うかもしれない。だが、ハイカーはたとえば緩やかに続く坂道を、ただ重力に任せて足を踏み出してみればいい。早歩きから小走りになり、いつしか頬にあたる風を感じる時、自然と溢れる笑みに気づくだろう。そしてランナーは騙されたと思って、一度山で夜を過ごしてみればいい。それまでとは格段に深く山と触れ合う経験は、単にアクティビティを超えた何かを心に残すだろう。走りたい場所で走り、歩きたい場所で歩き、眠りたい場所で眠る。難しく考えることはない。ただやってみればいい。

エピック / ウルトラスパイア
MaxO2スターナムストラップを搭載した容量・機能共にファストパッキングに最適なザック。ウルトラフラスクボトル2本を標準装備。
(エイアンドエフ / 社外サイト

ウルトラメッシュキャップ / ザ・ノース・フェイス
ストレッチ性の高いメッシュ生地を採用、つばも柔らかい素材で未使用時には小さく折り畳んで収納できる。
(ゴールドウイン / 社外サイト

EXライトウインドパーカ / モンベル
世界最高レベルの軽量性(59g)を実現したウインドパーカ。国内外でも評価が高い。
(モンベル / 社外サイト

スクランブリングショーツ / ティートンブロス
ランやボルダリングをミックスして山を縦横無尽に駆け巡る「スクランブリング」のために作られたショーツ。
※写真は2017SS商品
(ティートンブロス / 社外サイト

ヘッジホッグファストパックライトGORE-TEX / ザ・ノース・フェイス
軽量ながら正しい歩行を促すCRADLEテクノロジーアウトソールや高いグリップ力を誇るビブラムエクスクルーシブソールを搭載。
(ゴールドウイン / 社外サイト

リンガーT / アイベックス
ベーシックパターンを採用した街でも山でも着れるメリノウールのTシャツ。
(エイアンドエフ / 社外サイト

三田正明
/ ライター フォトグラファー

旅好きが高じて山に開眼。国内外の山域をハイクしつつ、ハイキング・カルチャーをジャーナリスティックに伝えている。数年前から自転車にも傾倒し、日本独自のバイクパッキングの方法論を模索中。