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写真旅のススメ
- 棚田の都サパへ 前編 -

OCTOBER 31, 2017

かつて、フランスの植民地時代に避暑地として開発されたベトナム・サパ。 標高 1600Mという高地山岳に位置するサパからの景色は絶景で、綺麗な空気と美しい棚田が広がり、南国で ありながら夏でも涼しく過ごしやすい気候。そんなサパは現在、ベトナム人からも人気の山岳リゾートでもあります。

そして、色とりどりの刺繍が入った民族衣裳に身を包む少数民族と交流を持てるのも魅力の1つ。 いくつかの民族が存在しますが、彼らの纏っている衣装の色によってそれぞれどこの民族なのかがわかります。赤や花柄、藍染した衣装など…そんな華やかな衣装で街全体が色鮮やかに。 出会って早々たくさんのお土産品を売りこんで来るのも、コミュニケーションの一つ。 少数民族とこんな風に触れ合える地域があるなんて!

街並みはフランスの文化が入り混じっている為、西洋風な建物が軒を連ね、そんな中でカラフルな衣裳を纏った少数民族が共存するというなんともエキゾチックな雰囲気。ハノイやホーチミンとはまた違った、秘境感たっぷりの雰囲気を味わう事ができるサパ。
そんな大自然と西洋の文化が入り混じるサパへ、行ってきました。

PHOTO TRIP TO SAPA VIETNAM
(feat. AZUMI & YURIE)

女性2人で出かける
三泊四日のベトナムサパへの写真旅

ベトナムというと、常夏、カラフルな雑貨やランタン、道いっぱいに行き交うたくさんのバイク…そんな賑やかでエネルギッシュなイメージ。 だけど、少し足を伸ばしてみるとそんなイメージとはまた違う、美しい棚田が広がる雄大な自然と何処と無くエキゾチックな魅力を持つ、そんな街に出会うことができます。

今回はベトナム北部に位置するサパへ、女二人旅。
高い山と森に囲まれたサパには少数の山岳民族が暮らす集落が周りに点在していてそれぞれの暮らしぶりを見たり、体験できたり…。貴重な少数民族たちとの交流や美しい棚田を見下ろしながらのトレッキングは、サパならではの楽しみ。それに街並みやホテルはフランス統治時代の背景が色濃く残っていて、建物自体の雰囲気自体はもちろん、道のほとんが斜面・階段。 それも、サパの景観と雰囲気の重要な要素かもしれません。そんな斜面の多い路地ではお土産や雑貨が売られ、至る所でマーケットも開催。食料などはもちろん、衣装に使われているような様々な色を織り込んだ鮮やかな布を主体としたマーケットも。

山岳民族村は東南アジアに数多く存在するけれど、こんなに色鮮やかで楽しい街って、なかなかないかも。 クラクションが鳴り響く首都も賑やかで楽しいけれど、綺麗な空気と絶景、そしてカラフルな色彩を楽しみに今回はサパを中心に三泊四日のステイ。

DAY1:
ハノイを少し探索して
夜行列車を使って、ラオカイへ

サパへ行く方法は2つ。首都ハノイから、夜行列車かバスに乗り向かいます。
せっかくなので少しハノイを散策するべく、行きは夜行列車をチョイス。夜行列車の時刻まで、ハノイの街を楽しみます。 とても暑い日だったので、ベトナム名物”シクロ”で移動することに。

シクロにはベトナムらしさ満点のカラフルなフードが付いている為、こんな日差しが強い日は移動に大助かり。ベトナムと聞いて、”シクロ”を思い浮かべる人も多いのでは?
シクロとはベトナムの交通手段の一つで、自転車の前方に人を乗せるシートが配置されており、人力によって 運転するベトナムの象徴的な乗り物。メーターは付いておらず、乗る前にドライバーと交渉して値段を決めます。シクロに乗って観光スポットを巡ったり、ホテルからレストランまでのちょっとした移動にも。異国情緒溢れる、レトロでノスタルジックな雰囲気の街並みは眺めているだけでも楽しいはず。シクロだと前方の視界が開ける為、のんびり街並みを楽しむのにうってつけです。

どこを通っても街並みを見ているだけで楽しいですが、建造物が国で保護されている”旧市街”も散策にオススメ。気になるストリートがあったらシクロから降りて、あてもなくぶらぶら歩くだけでも面白い発見がたくさんある、そんな街でした。

「シクロ(XichLo)とは?」
普段の交通手段としても使われているので、街を歩いていればすぐに見つけることができます。地名や通りの名前は同じ綴りでも発音が異なる場所も多い為、行き先はガイドブックやマップ等を見せて明確に伝えるのがベター。 乗車料金は普通のタクシーと違い、乗る直前にドライバーと交渉して決めます。なるべくお釣りが必要にならないよう、細かい紙幣も用意して。

ハノイの町の中には、至る所に路上市場が。時間つぶしに市場巡りをするのもオススメ。 日本ではなかなか見かけないような色とりどりの野菜や果物、それに魚やお肉まで。なんでも路上で売っています。なんともベトナムらしい、雑な感じもまた画になる。 地元の人たちが今夜の夕食の材料を求め、皆集まってきます。地元の人たちとコミュニケーションが取れる、そんな時間。
(下写真:FR100Lで撮影)

豪華な寝台列車で
ゆったりラオカイまでの道のり

楽しみにしていた、初めての寝台列車でいざラオカイへ!
ハノイ~ラオカイまでの道のりは、約8.5 時間。ちょっぴり長く感じますが、ベトナム国鉄が運行するハノイからの夜行列車の多くは寝台列車になっていて、快適にそしてあっという間にラオカイへ移動することができます。利用する列車によって部屋やベッドの寝心地が変わるとの事。

女二人旅、せっかくだから豪華にしてみようかな。という事で、ファン・シ・パン エクスプレスのVIP ROOMを予約。2ベッドルーム、完全にプライベートな空間で安心です。
食堂車はないので、駅のホームで飲み物や軽食を買ってから乗車するのがオススメ。2人部屋なら周囲を気にせずくつろげるので、サパで何する?何を食べる?何を着る?なんて夜遅くまでおしゃべりして夜更かしするのも旅の醍醐味。眠くなって来たら、快適なベッドで就寝。

朝、目が覚めて、気付いたらもうラオカイに到着!
ベッドでぐっすり眠れるので、長い道中も気になりません。途中、ローカルの駅にいくつか停車するものの、ラオカイは終点に位置するので寝過ごすことを気にせず安心して眠ることが出来るのも嬉しい。

(写真上)
ホームにバイク?!なんてびっくりする風景もベトナムならでは(?)
ラオカイには朝の 4時~6時台に到着、そこからバスで1時間かけてサパへ。夜に車内のベッドでしっかり寝て、着いたらすぐに目一杯1日遊べるのも嬉しい。
(写真下)
豪華な2人部屋で、明日は何を着ようかなぁなんて洋服を広げながら話すのも楽しい時間。 ハノイの市場で買った刺繍が可愛いベトナムの麦わら帽子”ノンラー”も早速合わせたい。(FR100Lで撮影)

「ファン・シ・パン エクスプレス」
今回の旅ではファン・シ・パン エクスプレスの VIP ROOMに乗車。高級感・清潔感もあり◎。列車によってソフトベッド、ハードベッドそれにベッド数等寝台のグレードが異なるので確認が必要。VIPで約100ドル、4ベッド(相乗り)で約30-40ドルほど。ハノイからサパ行きはかなり人気なので、週末に訪れるなら予約しておくのが安心。チケットはハノイ駅で直接購入するか、現地旅行会社やホテルでも購入可能。時刻表も、事前に最新のものをチェックして。

DAY2:
ラオカイ駅からバスへ揺られて1時間
ついにサパの町へ

8.5時間の列車の旅が無事終わり、早朝にラオカイ駅に到着したら、今度はサパ行きのバスに乗り換えます。標高が高くなるにつれ霧がかり、周りの景色もどんどん田舎の風景に。「こんな山奥に、街なんてあるの?」という不安を抱きつつ、バスに揺られる事約1時間。窓から景色を見ていると、いきなり栄えた街並みが広がりました。

着いてバスから降りると、あっという間にカラフルな民族衣装を身にまとった現地の女性たちがこれ買わない?あれ買わない?と様々なお土産品や雑貨を売り込みにやって来ます。 中には可愛いバッグや小物も。旅の思い出に…なんて、ベトナムらしい雑貨をちゃっかり購入。さっきの不安は何処へやら。楽しい民族のみんなに囲まれて、サパでの旅がスタート。なんだか楽しくなりそうな予感!

少数民族、と聞くとなかなか近寄りがたく感じてしまいがちですが、サパの人たちは皆とてもフレンドリーで、”どこから来たの?” “名前は?” “兄弟はいるの?”なんて 代わる代わる話しかけに来てくれます。仲良くなった少数民族の女性”ブーちゃん”とは次の日に一緒にトレッキングへ行く約束も!
少数民族と体験するトレッキング、一体どんな旅になるのだろう?

(写真上)
サパでは路地の至る所でお土産が売られている。カラフルな民族衣装や帽子なんかも、旅の思い出に一ついかが?一つ買うと、たくさんの民族たちが群がってくるけれど…これも仲良くなる一つの手段かも。(FR100Lで撮影)
(写真中下)
見ているだけで心踊りそうな程カラフルな建物が特徴的なサパの街。こんなにカラフルでエネルギッシュなコーヒーショップ、見たことない!独特な色使いは、東南アジアならでは。(FR100Lで撮影)

「Sapa Centre Hotel」
サパでは”Sapa Centre Hotel”にステイ。サパ市内中心部に位置し、市内を周るのに最適なロケーション。フランス統治時代を思い起こさせるような造りが、美しいホテル。バルコニーが付いていて、部屋からは趣のある街並みと山の景色を一緒に見渡せるのも嬉しい。Wi-Fi環境が整っているのもポイント。せっかくの女二人旅、ホテルも便利かつ素敵なところを選びたい。

Azumi
/ VIDA RICA DESIGN

インテリアwebshopを展開。 愛車のVANをDIYして、海や山をドライブしながら大自然の中で特別な時間【VAN LIFE】をして過ごすのが趣味。 目でみて触れて肌で感じた特別な瞬間を切り取って動画編集する事も得意とする。

YURIE
/ インスタグラマー

キャンプ、グランピング、ソトごはん等の写真が「おしゃれすぎる!」と話題の人気インスタグラマー。どんな場所でも、ちょっと工夫するだけでできるヒントが多数詰まったソトアソビのスタイルが人気。商品プロデュース、空間ディレクションや雑誌の連載など活動は多岐にわたる。 特技は頭の中で描いたイメージを"カタチ"にすること。2017年2月、KADOKAWAより初の著書「THE GLAMPING STYLE ~YURIEの週末ソトアソビ~」を出版。