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写真旅のススメ
- 棚田の都サパ 中編 -

NOBEMBER 30, 2017

かつて、フランスの植民地時代に避暑地として開発されたベトナム・サパ。 標高 1600Mという高地山岳に位置するサパからの景色は絶景で、綺麗な空気と美しい棚田が広がり、南国で ありながら夏でも涼しく過ごしやすい気候。そんなサパは現在、ベトナム人からも人気の山岳リゾートでもあります。

そして、色とりどりの刺繍が入った民族衣裳に身を包む少数民族と交流を持てるのも魅力の1つ。 いくつかの民族が存在しますが、彼らの纏っている衣装の色によってそれぞれどこの民族なのかがわかります。赤や花柄、藍染した衣装など…そんな華やかな衣装で街全体が色鮮やかに。 出会って早々たくさんのお土産品を売りこんで来るのも、コミュニケーションの一つ。 少数民族とこんな風に触れ合える地域があるなんて!

街並みはフランスの文化が入り混じっている為、西洋風な建物が軒を連ね、そんな中でカラフルな衣裳を纏った少数民族が共存するというなんともエキゾチックな雰囲気。ハノイやホーチミンとはまた違った、秘境感たっぷりの雰囲気を味わう事ができるサパ。
そんな大自然と西洋の文化が入り混じるサパへ、行ってきました。

PHOTO TRIP TO SAPA VIETNAM
(feat. AZUMI & YURIE)

女性2人で出かける
三泊四日のベトナムサパへの写真旅

ベトナムというと、常夏、カラフルな雑貨やランタン、道いっぱいに行き交うたくさんのバイク…そんな賑やかでエネルギッシュなイメージ。 だけど、少し足を伸ばしてみるとそんなイメージとはまた違う、美しい棚田が広がる雄大な自然と何処と無くエキゾチックな魅力を持つ、そんな街に出会うことができます。

今回はベトナム北部に位置するサパへ、女二人旅。
高い山と森に囲まれたサパには少数の山岳民族が暮らす集落が周りに点在していてそれぞれの暮らしぶりを見たり、体験できたり…。貴重な少数民族たちとの交流や美しい棚田を見下ろしながらのトレッキングは、サパならではの楽しみ。それに街並みやホテルはフランス統治時代の背景が色濃く残っていて、建物自体の雰囲気自体はもちろん、道のほとんが斜面・階段。 それも、サパの景観と雰囲気の重要な要素かもしれません。そんな斜面の多い路地ではお土産や雑貨が売られ、至る所でマーケットも開催。食料などはもちろん、衣装に使われているような様々な色を織り込んだ鮮やかな布を主体としたマーケットも。

山岳民族村は東南アジアに数多く存在するけれど、こんなに色鮮やかで楽しい街って、なかなかないかも。 クラクションが鳴り響く首都も賑やかで楽しいけれど、綺麗な空気と絶景、そしてカラフルな色彩を楽しみに今回はサパを中心に三泊四日のステイ。

DAY2:
サパの町を軽く探索して、
民族の村を目指す

ベトナム・サパ二人旅。2日目に訪れたのは、サパの中心部から一番近くにある黒モン族が暮らす” カットカット村”。
サパ中心部から歩いて約30分程の徒歩圏内ということで、少し足を伸ばすのにもピッタリ。 滝や棚田が広がる自然豊かなトレッキングコースが観光客から人気の村で、往復約2時間、軽装でサクサクっと登る事ができるのも人気の理由の一つです。

中心部から続くFansipan通りをずっとまっすぐ下っていくと、村の入り口までの道沿いにカフェやレストランがずらりと両脇に並んでいます。 標高が高いサパですが、やはり日中は陽が出て蒸し蒸しと暑い為、どこかでクールダウンしてから向かうことに。

両脇にポップな看板が並ぶ中、気になったのは”cafe in the clouds”。 雲の中のカフェ…?なんて気になり店内に入ってみると、まさに雲の中からサパの山々を見下ろす事が出来るような、そんな絶景が広がっていました。
陽を避けつつ絶景を楽しむ事が出来る店内のカウンター席も良いですが、広がる山々のダイナミックさをもっと感じられるテラス席へ。 山に落ちる雲の影と吹き抜ける山谷風がなんとも神秘的で、神々しい気分になってしまいました。
小さく見える田んぼや村を見下ろしながら冷たいドリンクでクールダウンしたら、また旅路に戻り、いざカットカット村へ。

(上写真)トレッキング前のパワーチャージとして、雲の中から絶景を眺めてみては?
(中写真)店内に入ると目の前には雲がかった山々が連なり、空気が澄んでいて気分もリフレッシュ。
(下写真)トロピカルなココナッツウォーターとフローズンシェイクで、火照った身体をしっかりクールダウンさせて。フードも充実しているので、サンセットタイムに合わせて少し早めのディナーへ行くのもオススメ。
(中下写真:FR100Lで撮影)

道すがら、サパの棚田の風景を眺めつつ、
いよいよ山岳民族の村へ

入り口で入村料を支払い、トレッキングマップをゲット。 まずは入り口から300m進み、カットカット村へ。そこから短距離・長距離コースに分かれてトレッキングが始まります。 入ってすぐに広がる一面の棚田に心を奪われ、しばらく二人で景色を堪能しました。

気持ちを整えたら、まずは村へ向かいます。石段の下り坂を歩き進んでいくと、両脇に民族衣装や藍染のお店がびっしりと並び、他の村に比べかなり観光地化されている印象です。
そんな中でもカットカット村は山間の日当たりの良い斜面に位置し、豊かな緑が広がる中で水牛がのんびり歩いていたり、家畜の鳴き声がする中おばあちゃんが道端で刺繍に勤しんでいたり。観光地化されている中でも少数民族の生活が垣間見えるような、風情溢れる、そんな村でした。

村の雰囲気や、緑溢れる景色、滝や吊り橋などを1時間程楽しみトレッキングも終了。
ずっと下ってきたので、帰りは上り坂。クタクタな観光客の為に、バイクタクシーがあちこちにスタンバイしています。 上り坂は思ったよりもキツく、行きよりもかなり体力を使うので、帰りは潔くバイクタクシーに頼るのがベター。 風が気持ち良いなあ、なんて楽しんでいたら、ピュンっと一瞬でスタート地点まで戻る事ができました。

(上写真)道は舗装されていてかなり歩きやすくなっている為、トレッキングと言っても軽装でOK。観光地化されている村なので、他の少数民族の村よりもどことなくフレンドリーな民族が多い。 FR100Lで縦に撮影して奥に続く道と山を覆う雲をダイナミックに撮影。
(中写真)折り返し地点の滝を目指して進んで行くと、ずっと広がるお花畑にも遭遇。コンパクトでタフな
FR100Lがあると、冒険のどんな瞬間も収めることができる。
(下写真)帰りはバイクタクシーで。疲れも吹き飛ぶ清々しさ。
(全てFR100Lで撮影)

「カットカット村」
サパの中心部から一番近くにある黒モン族が暮らす、”カットカット村”。
サパ市場横から続く一本道をずっと進むと到着するので、ガイドさん無しでも行きやすく観光客に人気。 村人も観光客に慣れている為、他の少数民族たちよりもフレンドリーな方が多い。
トレッキングも短距離コースで約900m、長距離で約1520mとあまり時間もかからない為、せっかくサパに来たのなら、他の村を見てみるのも良いかもしれない。

DAY:3
午前中からのあいにくの雨
予定を変更して次のホテルへ移動

ベトナム・サパ二人旅。3日目は、午前中から雨が降っていたので予定を変更。 まずはチェックアウトして、次にステイするホテルへ移動し天候を伺うことに。

移動しようとしたその時、大きなカゴを背負った黒モン族の集団に遭遇。黒地にカラフルな刺繍が素敵だな、なんてジッと見ていると、初日に出会いトレッキングも共にした”ブーちゃん”が!皆より人一倍人懐っこくて、笑顔が可愛いブーちゃん。
これで会うのも最後かな…なんて思っていると”友達の証だよ”と、ブーちゃんがお揃いのミサンガをプレゼントしてくれました。 カラフルで気持ちまで明るくなってしまうような、特別なミサンガ。 早速みんなで腕に付けて、まだまだ続く旅の安全を祈願しました。

サパに訪れる前まで ”少数民族って、どんな人達なのだろう…”と色々な想像を膨らませていたけれど、みんなフレンドリーで、とってもあたたかい人達ばかり。 せっかく出会えたのにもうお別れなんて寂しいけれど、”またいつかサパに戻ってくる事があれば連絡ちょうだいね。”とブーちゃんが連絡先を教えてくれたから、いつかまた会えるかな。 ミサンガを見るたびに、サパで出会ったブーちゃんを思い出します。
いつかきっとまた会えるはず!またね!とお別れし、3日目がスタート!
向かった先は、素晴らしい景色と可愛いお部屋を楽しみにしていたSAPA CLAY HOUSE!

(上写真)仲良くなった黒モン族のブーちゃんからの友情の証、ミサンガを早速腕に。3人でお揃いにしたミサンガは、見る度にサパ二人旅を思い出す、とっておきのミサンガになりました。
(下写真)楽しみにしていた2件目のホテル”SAPA CLAY HOUSE”。入り口からもリゾート風な雰囲気が漂うこのホテルは、何と言っても絶景の中で”ベトナムらしさ”を味わうことができる、ヴィラのようなお部屋が魅力的。
(全てFR100Lで撮影)

Azumi
/ VIDA RICA DESIGN

インテリアwebshopを展開。 愛車のVANをDIYして、海や山をドライブしながら大自然の中で特別な時間【VAN LIFE】をして過ごすのが趣味。 目でみて触れて肌で感じた特別な瞬間を切り取って動画編集する事も得意とする。

YURIE
/ インスタグラマー

キャンプ、グランピング、ソトごはん等の写真が「おしゃれすぎる!」と話題の人気インスタグラマー。どんな場所でも、ちょっと工夫するだけでできるヒントが多数詰まったソトアソビのスタイルが人気。商品プロデュース、空間ディレクションや雑誌の連載など活動は多岐にわたる。 特技は頭の中で描いたイメージを"カタチ"にすること。2017年2月、KADOKAWAより初の著書「THE GLAMPING STYLE ~YURIEの週末ソトアソビ~」を出版。