Premium Bracketing Special Siteプレミアムブラケティング スペシャルサイト

PROFESSIONAL VOICE
Vol.01

プロフェッショナルボイス Vol.01
写真家 テラウチマサト
写真撮影に新たな気付きを。
既成概念の外側にある
写真の可能性を教えてくれる。
写真家テラウチマサト氏が、
プレミアムブラケティングが叶える新しい写真表現についてレクチャー。
写真のプロから見たその魅力を、実例を交えて解説いただきました。
プレミアムブラケティングの魅力は、9パターンの写真が一度に撮れるということの楽しさにある。カメラマンとしてのキャリアが長くなると、こういうシーンはこういうふうに撮るべきだと決めてしまいがちですが、そこに新たな気付きを与えてくれるのがこの機能です。
たとえば、この写真。「コントラスト×彩度」でブラケティング撮影をした中の1枚です。実際には9枚の画像が保存され、縦軸が彩度、横軸がコントラストの一覧から、普段通りの撮り方で撮った真ん中の写真を選んでみました。
テラウチマサト
ポートレイト、風景、プロダクトから空間まで、独自の表現手法で常に注目を集める写真家。ポートレイト作品においては6000人以上の俳優、モデル、タレント、経営者、政治家などの著名人を撮影。写真家としてのクリエイティビティを活かした幅広い創作活動を得意とする。米国マサチューセッツ工科大学で講演するなど、海外からも高い評価を得ている。

しかし、9枚から両極端の写真を見てみると、彩度、コントラストを下げて撮った左の写真の方も、意外としっとり感がある。店の入り口あたりの沈んだ感じもよく出ているのがわかります。彩度やコントラストを上げた方が面白い写真に仕上がるかなと思いがちですが、実際には下げた方が雰囲気よく撮れている。そういうことに後から気が付きました。

こういう発見は、経験を長く積むほど、なかなかできないもの。写真とはこういうものと決めつけてしまう。実はそうではなく、想定外のところに別の回答があった。比べて見ることで、写真の正解はひとつではないということに気付かせてくれました。

そういう意味では、絞り×フォーカスのブラケティングも、比べたときに違いがわかりやすい。カメラを構えたとき、経験者ならピントはここに合わせるものだと思っている。でも、違うものを見せられたときに、意外といいのではないかと気付く。プレミアムブラケティングが、写真の可能性を広げてくれるわけです。

写真に関して「イメージ通り撮れた」という言葉をよく聞きます。それ自体はとてもいいことですが、合格点はとれても最高点には到達していない。写真というメディアは、自分の頭の中にあることだけでやればいいというものではない。自分で考えていなかった部分に面白さがある。プロはそれを誘発する必要がある。プレミアムブラケティングは、こういうときはこう撮るということが、実は違っていたかもしれないという気付きを与えてくれます。

続いて、facebookコミュニティ「東京カメラ部」で活躍中の3名の作家と、
テラウチマサト氏の対談の様子をご紹介します。
それぞれの作家の撮影意図やブラケティングで撮影された作品の魅力について語っていただきました。
テラウチマサト × FINE ART TOKYO
写真撮影新しい写真文化の創造を目指し審査制写真投稿サイト「東京カメラ部」の分室として設立されたfacebookコミュニティ。日本および世界のFINE ART作家に活躍の場を提供。ファン数は2万人を突破。世界中のFINE ART作家からの投稿を集めている。

Title : story in the circle

Photo by 千田智康

東京駅丸の内口。特徴的な模様の中に立っている女性を中心に、時の流れがストーリーのように描かれた作品。
プレミアムブラケティング「シャッタースピード」使用。

左から1/2秒、1/6秒、1/25秒と、シャッタースピードを変えてブラケティング撮影。最終的には1/6秒のものが選ばれています。
ブレすぎてもよくないし、きちんと止まっていてもダメ。ブレ方の面白さがうまく出ていると思います。
ワンシャッターで3通り撮れるから、あとで選択できる。プレミアムブラケティングの利点がよく活かされています。

Title:Multiple frames

Photo by 菊池賢二

幾何学的な構図で橋の橋脚を捉えた写真。手前にハト、奥に人物が見え、建築物との組み合わせが好対照。
プレミアムブラケティング「ホワイトバランス×明るさ」使用。

橋桁の垂直・水平のラインが繰り返され、フォトジェニックなポイントとなっています。誰もが撮ってみたくなる構図。しかし、いざカメラを構えるとホワイトバランスや明るさの設定が難しい。プレミアムブラケティングなら、いろいろなパターンで撮ってくれるので、ベストな1枚を後でゆっくりと選ぶことができる。それはすごく便利ですね。ローキーな写真が好きなので、暗めなものを選んだということですが、ほとんど無彩色な写真でホワイトバランスを変えることにより、少し青味がかった質感に仕上がっている。人物の服装の色味も微妙に変わってくる。ほんの小さな差が写真全体のイメージをがらりと変えてしまうこともある。そこが写真の面白いところですね。

No title

Photo by 稲見隆太郎

東京都現代美術館のエントランス。シンメトリーな構図が印象的な写真。
チルト液晶を使ってグラウンドレベルからのローアングル撮影を行っている。プレミアムブラケティング「コントラスト×彩度」使用。

コントラストや彩度の違いもさることながら、この作品の面白いところは、通行人がセンターラインをまたぐところでシャッターを切ったのに、作品には2枚目を選んでいるところ。一度に9連写するという特性を活かして、人物の重心やラインなど、微妙な違いを後で比べることで、この写真を選ぶことができた。
一枚を狙って撮るやり方だと、こういう写真は撮れない。そこがプレミアムブラケティングの面白いところですね。また、こういう遠近感のある写真の場合、フォーカスを変えてブラケティング撮影するのも興味深い。人物の足にピントを合わせるのは当たり前。それ以外の選択肢に気付かせてくれます。